「マイ箸が地球を救う」のウソ

割り箸の環境問題

間伐材

 

実際に、日本国内で割り箸は年間約250億膳使われており、そのほとんどが中国からの輸入品です。このような世論を受けて、マイ箸の先駆けとなる「持ち箸運動」が起きたこともあります。こうした背景も手伝って、マイ箸の推進運動と割り箸の使用自粛は同じ土俵で議論されることが多くありました。

 

ではなぜ国産の割り箸が使われていないか、それは単純にコストの問題です。国産の割り箸は、輸入品のものの数倍も高い値段になります。「それじゃあやっぱり「マイ箸」が環境にいいのではないか?」と思われるかもしれません。

 

輸入割り箸の一方、国産割り箸の原料となる間伐材は、元々森を管理し、育てるために、切ることが必要な木であり、間伐材を使った割り箸なら、森林伐採などの悪影響はありません

そのため環境のことを考えると、国産の割り箸を使ったほうがいい!とも言えるのです。

 

今日に繋がる森林破壊の観点からの批判は1989年に「割り箸を使用することにより熱帯雨林が破壊される」という報道が発端です。

国内産の割り箸においては間伐材や木材加工時における捨てられるゴミ(廃材・残材・余材等木材として利用価値の無いもの)から割り箸や爪楊枝にして販売し、その収益を植林に利用するなどしていたものであり、国内産の割り箸を使う分には森林破壊への影響はほとんど無い。

 

むしろ、間伐材を使用することにより木の腐敗が防げます。また、どの国で作られた割り箸であろうと一度きりの使用で焼却し、CO2が排出されてしまいます。

 


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