「マイ箸が地球を救う」のウソ

マイ箸で地球は救えない!?

 

地球温暖化対策の意味合いでは「消費しても問題ない(かもしれない)」です。中国で森林伐採して出来ている割り箸。伐採したときから、その森林が分担していた二酸化炭素が処理されなくなり、一方使い終わった割り箸は燃えるゴミとして焼却され、二酸化炭素を排出します。

 

ですが、伐採後の土地で同じ植物量の森を育てるならば、その森が形成される過程で二酸化炭素は吸収出来るので、長い年月で見れば差し引きゼロです。これを「カーボンニュートラル」と呼びます。

 

「カーボンニュートラル」とは、木製や紙製など植物由来の物は、燃やして二酸化炭素を排出しても平気、という考えです。もちろん地球全体の植物量を減らさないのが大原則です。

 

つまり割り箸=環境破壊ではないということになります。その反面割り箸を使わないことが森林を守ることになる、ひいては地球温暖化対策になる、と思っている人は多く、また、マイ箸を持ち歩いているような人たちはその思想を他人に押しつける傾向があるでしょう。もしくはそう思い込んでいるのでしょう。

 

しかし、この思想は単なる思いこみ、勘違い、であり、科学的ではありませんし、実用的でもありません。 それどころか、その思想は、環境をより悪化させ、地球温暖化をより促進させているという事実があります。つまり『マイ箸は地球を救う』理論はあり得ないのです。

 

 


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